ヘンデル:「主は言われた」Dixit Dominus HWV 232

指揮: ステファン・M・サノ Stephen M. Sano
joined by the St. Lawrence String Quartet, the Rolston String Quartet
合唱:Stanford Chamber Chorale

『主は言われた』(Dixit Dominus)HWV 232は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが1707年に作曲したラテン語の教会音楽。ウルガタ聖書の詩篇第109番(通常の聖書では110番)およびグロリア・パトリに曲を加えたものである。非常に激しく劇的な音楽になっている。

ヘンデルはローマ滞在中、いくつかの教会用典礼音楽を書いているが、この作品はそのうち最初のものである。
おそらくローマ滞在中のヘンデルのパトロンのひとりであったコロンナ枢機卿(英語版)の依頼によって、1707年7月16日のカルメル山の聖母(英語版)の日の晩課で初演された。曲は4月11日に完成した。

ヘンデルが詩篇に作曲した作品としては、ほかに『主のしもべたちよ、主をほめたたえよ』(Laudate pueri Dominum)、『主が家を建てるのでなければ』(Nisi Dominus)がある。いずれも『主は言われた』と同時期の作曲である。

ソプラノ2部、アルト、テノール、バスの5部混声合唱とソロ、ヴァイオリン1/2、ヴィオラ1/2、通奏低音によって演奏される。

構成 (曲の分けかたはかならずしも一定しない。)
1.Dixit Dominus(第1節)、合唱
2.Virgam virtutis tuae(第2節)、アルト独唱
3.Tecum principium(第3節)、ソプラノ独唱
4.Juravit Dominus(第4節前半)、合唱
5.Tu es sacerdos(第4節後半)、合唱
6.Dominus a dextris tuis(第5節)、独唱歌手たちと合唱
7.Judicabit in nationibus(第6節)、合唱
8.De torrente in via bibet(第7節)、ソプラノ二重唱と合唱
9.Gloria Patri et Filio、合唱
演奏時間は約30分。

主は言われた (ヘンデル)

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