指揮:リチャード・ブラドショー Richard Bradshaw
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
バリトン: ディミトリィ・フヴォロストフスキー Dmitri Hvorostovsky
Ombra mai fu di vegetabile, cara ed amabile, soave piu |
こんな木陰は 今まで決してなかった 緑の木陰 親しく、そして愛らしい、 よりやさしい木陰は |
『オンブラ・マイ・フ』(Ombra mai fu)または『ラルゴ』(Largo)は、ヘンデルの作曲したオペラ『セルセ』(Serse, Xerxes)第1幕第1場の中のアリア。ペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって歌われる。調性は変ホ長調。詩は木陰への愛を歌ったもの。
下降および上昇旋律を組み合わせた、伸びやかな明るい旋律線を持つ。旋律素材はボノンチーニによるもので、ヘンデルの独創ではないとされる。
従来より、この曲の速度記号から『ラルゴ』とも呼ばれる。『オンブラ・マイ・フ』は歌詞の初行から。今日オペラはほとんど上演されないが、この曲は美しい小品として愛され、しばしば演奏される。元来カストラートのための曲だが、今日は主にソプラノにより歌われる。
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