J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV 1003

ヴァイオリン独奏:ファビオ・ビオンディ Fabio Biondi

00:00 Grave
03:21 Fuga
11:37 Andante
13:52 Allegro

ヨハン・セバスティアン・バッハの作曲した無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006は、3曲ずつのソナタ(BWV番号は奇数)とパルティータ(BWV番号は偶数)合計6曲からなり、ヴァイオリン独奏の楽曲として、今日では古今の名作の一つに数えられる。

3曲の「ソナタ」は、緩-急-緩-急の4楽章の、典型的な教会ソナタの形式をとっている。ソナタの第2楽章にはどれも長大なフーガを置いている。

一方「パルティータ」は、第1番・第2番がアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという組曲の典型的な4楽章形式をとり、第3番は前奏曲、ルール、ガヴォット、メヌエット、ブーレ、ジーグと、フランス風の管弦楽組曲を思わせる舞曲を配置している。なお、第1番はジーグのかわりにブーレがおかれ、第2番は4曲の舞曲のあとに、有名なシャコンヌが置かれている。また、曲によっては曲の後半を「ドゥーブル」として、一種の変奏曲にしている。

ソナタ第2番イ短調 BWV 1003
クラヴィーアのための編曲(BWV964)もあるが、本当にバッハ自身の手による編曲かどうかは不明である。第2楽章の「フーガ」は287小節にも及ぶ長大なものである。また第3楽章の「アンダンテ」では、1本のヴァイオリンで、旋律と通奏低音の二声を弾くというものであり、ボウイングの高度な制御が要求される。

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ

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