J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV 1004 より シャコンヌ Chaconne

arranged for Piano by Ferruccio Busoni フェルッチョ・ブゾーニ
ピアノ: ポリーナ・オセチンスカヤ Polina Osetinskaya
Recorded live in Marble Palace, Saint-Petersburg, in October 2020.

パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
257小節に及ぶ長大な「シャコンヌ」を終曲にもつこのパルティータ第2番はこの曲集の頂点の一つを形成するもので、最も著名な作品である。全5曲。
Ⅰ Allemande
Ⅱ Courante
Ⅲ Sarabande
Ⅳ Gigue
Ⅴ Chaconne

シャコンヌの名称どおり変奏曲の形式を持つが、ニ長調の中間部を有する三部形式とも取れる。音楽的な構成としては、冒頭の8小節に現れる低音の下行テトラコードをシャコンヌ主題とし、種々の変形を受けながらこの主題が32回現われ、そのたびに上声を連続的に変奏する壮大な作品となっている。
当曲はヴァイオリン独奏以外の楽器のために編曲される事が多く、エディソン・デニソフは全曲に管弦楽伴奏を施し、ヴァイオリン協奏曲に編曲している。シャコンヌ単体ではヨハネス・ブラームスによる左手の練習のためのピアノ版、フェルッチョ・ブゾーニによる両手のためのピアノ版、レオポルド・ストコフスキーや斎藤秀雄による管弦楽版など様々に編曲されている。

有名なヨハン・ゼバスティアン・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の終曲のシャコンヌはこのフランス風のシャコンヌとドイツ風のチャコーナの融合の延長上の終極点にある作品である。

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