J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV 1004

ヴァイオリン: アルテュール・グリュミオー Arthur Grumiaux 1961

パルティータ(舞曲で構成される組曲)第2番 BWV 1004 全5曲
Ⅰ Allemande
Ⅱ Courante
Ⅲ Sarabende
Ⅳ Gigue
Ⅴ Chaconne シャコンヌ 11:20~

257小節に及ぶ長大な「シャコンヌ」を終曲にもつこのパルティータ第2番は、この曲集の頂点の一つを形成するものである。 全6曲中もっとも有名な曲であり、数あるバッハの音楽の中でも特に人気のある楽曲の1つである。ヴァイオリンの特性を踏まえた上で様々な技巧をちりばめながらも、同時に深い精神性、崇高さをも兼ね備えている。ブラームスによる左手の練習のためのピアノ曲、ブゾーニによるピアノ曲、ストコフスキーや斎藤秀雄による管弦楽など様々に編曲されている。 この曲はシャコンヌの名称どおり変奏曲の形式を持つが、ニ長調の中間部を有する三部形式とも取れる。音楽的な構成としては、冒頭の4小節に現れる低音の下行テトラコードをシャコンヌ主題とし、種々の変形を受けながらこの主題が64回現われ、そのたびに上声を連続的に変奏しながら壮大な建築を作りあげる変奏曲となっている。シャコンヌの主題は三重音・四重音を多用する。 非常に難易度の高いことで知られ、ヴァイオリニストの技量や表現力が問われる曲である。

音楽の森 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ

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