J.S.バッハ:二丁のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043

サンクト ペテルスブルグ音楽院室内管弦楽団 St. Petersburg Conservatory Chamber Orchestra

 

2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 は、ヨハン・ゼバスチャン・バッハが作曲した2つのヴァイオリンのための協奏曲で、彼の残した3曲のヴァイオリン協奏曲のうちの1曲にあたる。
対位法を正確に導入した作品で、2つのヴァイオリンと合奏部による「音の織物を編み上げる」ような構成。

第1楽章 ヴィヴァーチェ(Vivace)
第2ヴァイオリンが主題を奏で、第1ヴァイオリンがイ短調で応える。カノン風対位法による。合奏部は全体的に補佐役。

第2楽章 ラルゴ・マ・ノン・タント(Largo ma non tanto)
平行調のヘ長調。ゆるやかな8分の12拍子。高貴さを湛えた華麗な楽章である。第1楽章と同じように第2ヴァイオリン―第1ヴァイオリンの順に主題を重ねる。

第3楽章 アレグロ(Allegro)
ニ短調、4分の3拍子。やや急速な最終楽章。緻密な書法によって緊張感がはられ、軽快な旋律が流れるように繰り広げられてゆく。

バッハ:二つのヴァイオリンのための協奏曲

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