J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第4番 嬰ハ短調 前奏曲とフーガ BWV873 

ピアノ: ニコライ・デミジェンコ Nikolai Demidenko
From the Palazzo Labia, Venice, 2000

 

平均律クラヴィーア曲集(原題独: Das Wohltemperirte Clavier、現代のドイツ語表記では独: Das Wohltemperierte Klavier)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した鍵盤楽器のための作品集。1巻と2巻があり、それぞれ24の全ての調による前奏曲とフーガで構成されている。第1巻 (BWV846-869) は1722年、第2巻 (BWV870-893) は1742年に完成した。
原題の"wohltemperiert(e)"とは、鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能となるよう「良く調整された(well-tempered)」という意味であると考えられ、必ずしも平均律を意味するわけではないが、和訳は「平均律」が広く用いられている。

第2巻(Zweiter Teil, BWV 870-893)
長短24調による前奏曲とフーガからなる曲集の第2巻。
第1巻同様に単独に作曲された曲集ではない。初稿を伝えるものを初め、多数の原典資料が現存する。ロンドン大英博物館に現存する自筆浄書譜は1738-42年頃に書かれ、1742年に完成した。しかし弟子のアルトニコル(Johann Christoph Artnicol, 1719-1759)による1744年の筆写譜は、バッハによる散逸した修正稿に基づくものと考えられている。新バッハ全集(Neuen Bach-Ausgabe, NBA: V-6/2. Durr校訂, 1995年)は曲ごとに自筆譜と筆写譜のどちらを採用するかを決め、従となる譜も併録する方法を取っている。

練習曲としての性格が強かった第1巻に比べ、より音楽性に富んだ作品が多くなっており、前奏曲にはソナタに類似した形式のものも見られる。フーガにおいても対位法の冴えを見せ、二重対位法を駆使した反行フーガ(変ロ短調 BWV891)などは「フーガの技法」に勝るとも劣らない高密度な作品である。

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