J.S.バッハ:インベンション 第6番 BWV 777 ~ 第10番 BWV 781

ピアノ演奏:グレン・グールド Glenn Gould

第6番 ホ長調 BWV 777 8分の3拍子。シンコペーション(切分法)で書かれた曲。右手と左手の兼ね合いが妙味を出す。「ソナタ形式を彷彿させる二部形式」。繰り返し記号が2カ所に付いているため、他の作品よりも演奏時間が少し長くなる。

第7番 ホ短調 BWV 778 4分の4拍子。左手の8分音符によるオクターブ下降が特徴。

第8番 ヘ長調 BWV 779 4分の3拍子。カノン。打楽器的な主題。F-A-F-C-Fの8分音符と下降音階の組み合わせ。マッキントッシュの電子効果音にも使われるなど、古典が現代に通じる新しさを備えた秀作。

第9番 ヘ短調 BWV 780 4分の3拍子。滑らかな下降音階をもとにユニゾンが登場する。

第10番 ト長調 BWV 781 8分の9拍子。ジーグ風の曲にフーガ様式を組み合わせている。緩いアルペッジョが支配する。

inserted by FC2 system