J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV.1056 第2楽章 - 第3楽章

ピアノ演奏: ダヴィッド・フレイ David Fray (グールドの容貌・演奏スタイルを彷彿させるフランスの若手ピアニスト)

 

ピアノ演奏: グレン・グールド Glenn Gould on September 11th 1957

チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調の原曲は、消失したヴァイオリン協奏曲 ト短調の編曲であるとされているが、この原曲がバッハ自身の作品か、他の作曲家の作品であるかどうか不明である。第2楽章はカンタータ第156番『わが片足すでに墓穴に入りぬ』のシンフォニアと同一の音楽で、「バッハのアリオーソ」として親しまれており、映画「恋するガリア」の中でも使われた。

バッハとしては、初期のシンプルで古風な様式を示しているが、素材の有機的な展開といった点では、かなり巧みな書法が駆使されている。1738年から1742年頃にかけて作曲されたと考えられている。
構成は3楽章からなり、演奏時間は約9分ないし10分。

第1楽章 (アレグロ・モデラート)ヘ短調、4分の2拍子。
 リトルネッロ形式による楽章で、同一音形を装飾反復する、ややいかめしい表情をもったトゥッティ主題による。
第2楽章 ラルゴ 変イ長調、4分の4拍子。
 弦のピッツィカートの伴奏を背景に繰り広げられる甘美な楽章。
第3楽章 プレスト ヘ短調、8分の3拍子。
 リトルネッロ形式による舞曲風の活発なフィナーレ。エネルギッシュでリズミックな性格を特色としている。 。

チェンバロ協奏曲 (バッハ)

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