ベルリン国立歌劇場室内管弦楽団 Kammerorchester Staatkapelle Berlin
ピアノ演奏: シモーヌ・ディナースタイン Simone Dinnerstein
チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調の原曲は、消失したヴァイオリン協奏曲 ト短調の編曲であるとされているが、この原曲がバッハ自身の作品か、他の作曲家の作品であるかどうか不明である。
第2楽章はカンタータ第156番『わが片足すでに墓穴に入りぬ』のシンフォニアと同一の音楽で、「バッハのアリオーソ」として親しまれている。
バッハとしては、初期のシンプルで古風な様式を示しているが、素材の有機的な展開といった点では、かなり巧みな書法が駆使されている。1738年から1742年頃にかけて作曲されたと考えられている。
第2楽章 ラルゴ 変イ長調、4分の4拍子。
弦のピッツィカートの伴奏を背景に繰り広げられる甘美な楽章。