指揮: Anton Gakkel
マリインスキー弦楽合奏団 The Mariinsky String Orchestra
ピアノ演奏: ポーリナ・オセチンスカヤ Polina Osetinskaya
チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調の原曲は、消失した『ヴァイオリン協奏曲 ニ短調』の編曲。ただし、原曲がバッハ自身の作品であったかどうかについても確証がなく、疑問がもたれている。第1楽章、第2楽章はカンタータ第146番『われら多くの苦難を経て』に、第3楽章はカンタータ第188番『われはわが信頼を』の序曲に転用されている。なお、このチェンバロ協奏曲第1番の異稿(BWV1052a)が存在する。
バッハのチェンバロ協奏曲の中で最も完成度が高く、有名な作品となっており、両端楽章で繰り広げられるチェンバロのブリリアントな名人芸は、その華やかな魅力によって聴き手を捉えて離すことがない。1738年から1739年頃にかけて作曲されたと考えられている。
構成は3楽章からなり、演奏時間は約20分。