J.S.バッハ:パッサカリアとフーガ Passacaglia und Fuga ハ短調 BWV.582

盲目のオルガニスト:ヘルムート・ヴァルヒャ Helmut Walcha
ナウムブルク・ヴェンツェルス教会ヒルデブラント製オルガン Naumburg - Wenzelskirche Hildebrandt 1746

 

パッサカリアとフーガ ハ短調(Passacaglia und Fuga c-moll)BWV582は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1710年頃に作曲したと推定されるオルガン曲の一つ。20回にわたって8小節の変奏を繰り返す曲である。パッサカリアの低音主題の前半はフランスの作曲家アンドレ・レゾン(1650年以前 - 1719年)が1688年に出版した「オルガン曲集第1巻」に載った「第2旋法によるオルガン・ミサ」中の『パッサカリアによるトリオ』と『シャコンヌによるトリオ』の低音主題と同じである。また、この主題の最初の10音は、ニ短調に移調すれば聖霊降臨後第10主日ミサの聖体拝領唱Acceptabis sacrificium(Liber Usualis p.1023)の冒頭と一致する。124小節にも及ぶ終盤のフーガを第21変奏と見なして、単に「パッサカリア」と呼ぶこともある。

パッサカリアとフーガ

ヘルムート・ヴァルヒャ(Helmut Walcha, 1907年10月27日 ライプツィヒ 1991年8月11日 フランクフルト・アム・マイン)は、旧西ドイツのチェンバロ奏者・オルガン奏者。
オランダとドイツのバロック音楽を専門として、ヨハン・ゼバスティアン・バッハのオルガン曲選集を2度録音した(1947年-1952年のモノラル録音と、1956年-1970年のステレオ録音)。
ヴァルヒャの演奏は当時、新たな規範的演奏とみなされた。それは以下の理由による。
利用可能なバロック・オルガンにより録音を行ったため。
声部進行が容易に聴き分けられるような鮮やかなレジストレーション(注意深く選択されたストップの組み合わせは、けっして公表しなかった)。
足鍵盤の演奏技巧と鍵盤の演奏技巧。聴き終わってからも、バランスの取れた、完成された音の印象が残る。
ヴァルヒャのバッハ演奏はポリフォニックな旋律線を一本一本、くっきりと際立たせて聴き手に聴かせる。不要なストップ増強による大音響で各旋律線を混濁させることなく、バッハの音楽のもつドラマ性そのものを再現する。その演奏はつねに各声部があざやかに聴き取れる。

ヴァルヒャ語録
「バッハの音楽は宇宙へと目を開いてくれます。ひとたびバッハ体験をすれば、この世の生にはなにがしかの意味があることに気づきます」。

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