J.S.バッハ:マニフィカート Magnificat BWV 243 Nr. 3 Arie - Quia Respexit

オーボエ: アレックス・クライン Alex Klein
ソプラノ:ジャクリーン・ウッドリー Jacqueline Woodley
Chapel Historique du Bon Pasteur, Montreal, Quebec October 28, 2017

プロテスタントルター派の信者であったバッハが、カトリックで用いられるラテン語のテクストに作曲したのは、一見イレギュラーに映るが、当時はルター派に於いてもラテン語の典礼文や、晩課、あるいはミサ曲全体から「キリエ」と「グローリア」のみを用いた「小ミサ」などが用いられていたのであり、現在のルター派の礼拝でもこの形が残っている。
バッハの《マニフィカト》は、1723年に変ホ長調で作曲され(BWV.243a)、これには通常のラテン語のクリスマス用の「マニフィカト」のテクストの間に4曲の挿入曲があった。
1728~31年にかけてバッハはこの作品をに改定し、挿入曲を除き、調性をニ長調にして現在の形に書きなおした。通常の演奏にはこれが使用される。 華やかにトランペットやティンパニが活躍する作品である。

第3曲 アリア ソプラノI
オーボエ・ダモーレの独奏によるしみじみとした序奏に続いて,第1ソプラノが「この卑しい女をさえ,心にかけてくださいました」と歌います。全編に渡り,オーボエ・ダモーレとソプラノが美しく絡み合います。その哀しみに満ちた敬虔さが印象的です。 BACH マニフイカト より

Quia respexit humilitatem ancillae suae:
ecce enim ex hoc beatam me dicent
omnes generationes. 

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