J.S.バッハ:カンタータ 第140番 "Wachet auf, ruft uns die Stimme" 「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」
指揮:ヨス・ファン・フェルトホーフェン Jos van Veldhoven
合唱・管弦楽:Netherlands Bach Society
ソプラノ:マリア・コヘイン Maria Keohane アルト(countertenor):ティム・ミード Tim Mead
テノール:ダニエル・ヨハンセン Daniel Johannsen バス:マシュー・ブルック Matthew Brook
全7曲からなり、演奏時間は約33分。
第1曲 コラール 「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」 Wachet auf, ruft uns die Stimme
第7曲 コラール 「グローリアの頌め歌、汝に上がれ」 Gloria sei dir gesungen
ニコライのコラールが三たび変ホ長調で響きだす。簡潔な4声体楽曲である。
カンタータ第140番 目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声 BWV140、(Wachet auf, ruft uns die Stimme)は、ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲したカンタータ。タイトルは「目覚めよと呼ぶ声あり」などと表記されることもある。 カンタータ第140番は「コラール・カンタータ」と呼ばれる形式によっており、カンタータの基礎となっているコラールは、フィリップ・ニコライという作曲家のコラールを第1曲、第4曲、第7曲に用いている。そのコラールの着想の原点となっている三位一体節後第27日曜日の福音書章句(マタイ伝第25章1から13節)では、花婿の到着を待つ乙女のたとえを用いて、神の国の到来への備えを説く。それをふまえ、真夜中に物見らの声を先導として到着したイエスが、待ちこがれる魂との喜ばしい婚姻へと至る情景を描いている。