J.S.バッハ:カンタータ BWV 140 第4曲 Choral - Zion hort die Wachter singen,

指揮:カール・リヒター Karl Richter
ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団 Münchener Bach-Chor/Orchester
テノール: ペーター・シュライアー Peter Schreier

第4曲 コラール Choral Zion hort die Wachter singen,
シオンは物見らの歌うの聞けり 変ホ長調、4分の4拍子。テノールの歌うコラールは、ユニゾンの弦が晴れやかな落ち着きを持って絡む。

4. Choral
Zion hort die Wachter singen,
Das Herz tut ihr vor Freude springen,
Sie wachet und steht eilend auf,
Ihr Freund kommt vom Himmel prachtig, 
Von Gnaden stark, von Wahrheit machtig
Ihr Licht wird hell, ihr Stern geht auf,
Nun komm, du werte Kron,
Herr Jesu, Gottes Sohn!
Hosianna!
Wir folgen all zum Freudensaal
Und halten mit das Abendmahl.
4. コラール
シオンは見張りの歌声を聴き、
その心は喜びに湧き立ち、
目覚め、急いで起き上がる。
いとしい方が、麗しき姿で天より下られる。
その方は憐れみに満ち、その誠は力強い。
シオンの光は明るく、その星は高みへ昇る。
さあおいでください、尊い王様、
主イエス、神の御子よ!
ホサンナ!
私たちは皆、喜びの広間へ従い、
晩餐を共にいたします。

歌詞対訳:堀田晶子

カンタータ第140番 目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声 BWV140、(Wachet auf, ruft uns die Stimme)は、ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲したカンタータ。タイトルは「目覚めよと呼ぶ声あり」などと表記されることもある。
カンタータ第140番は「コラール・カンタータ」と呼ばれる形式によっており、カンタータの基礎となっているコラールは、フィリップ・ニコライという作曲家のコラールを第1曲、第4曲、第7曲に用いている。そのコラールの着想の原点となっている三位一体節後第27日曜日の福音書章句(マタイ伝第25章1から13節)では、花婿の到着を待つ乙女のたとえを用いて、神の国の到来への備えを説く。それをふまえ、真夜中に物見らの声を先導として到着したイエスが、待ちこがれる魂との喜ばしい婚姻へと至る情景を描いている。

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