J.S.バッハ:カンタータ 第8番 "Liebster Gott, wenn werd ich sterben?"

指揮: フィリップ・ヘレヴェッヘ Pilippe Herreweghe
Collegium Vocale Gent
Soloists - Soprano: Deborah York  Alto: Ingeborg Danz  Tenor: Mark Padmore Bass: Peter Kooy
Recorded by Harmonia Mundi France in 1998.

1. Liebster Gott, wenn werd ich sterben? (Chorus)
2. Was willst du dich, mein Geist, entsetzen (Aria: T) 06:40
3. Zwar fuhlt mein schwaches Herz (Recitative: A) 10:25
4. Doch weichet, ihr tollen, vergeblichen Sorgen! (Aria: B) 11:19
5. Behalte nur, o Welt, das Meine! (Recitative: S) 16:05
6. Herrscher uber Tod und Leben (Chorale) 17:08

カンタータ第8番「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」 この曲はライプチヒで1724年秋に書かれたもので、表題のタイトルを持つコラール旋律に基づくコラール・カンタータです。 冒頭合唱が一風変わっています。前奏からオーボエと弦が奏でる穏やかなメロディーのバックで フルートがピ・ピ・ピと16分音符で甲高い音を鳴らすのですが、実はこれは弔いの鐘の音を表しています。 そしてこの8番の魅力はこの後のテナーとバスによる2曲のアリアです。 最初のテナーの曲は弦のピチカートに乗ってオーボエの奏でる物悲しい旋律が胸に染みます。 バスの方は一転して明るく華やかなフルートの音で始まります。 この曲はバスのソロとフルートのオブリガートがまるで戯れているかのように聞こえます。 そして、私はこの曲の最後のコラールがとても好きです。カンタータは最後はコラールで終るものがほとんどです。 だいたいは短くて地味な感じの曲が多いのですが、このカンタータのコラールはなぜかとても華麗な感じがするのです。 まさに曲の最後を飾るのにふさわしいコラールで、あー終った!という満足感を与えてくれます。

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