J.S.バッハ:カンタータ 第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」 "Ich hatte viel Bekummernis" 

指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

 

J.S.Bach   Ich hatte viel Bekummernis  BWV21 J.S.バッハ カンタータ21番「わがうちに憂いは満ちぬ」 2部 再演1723.6.13 三度以上改作 この時に今回の形になった 第1部 1.シンフォニア 2.合唱 3.アリア(S) 4.レシタティーヴォ(T)  5.アリア(T) 6.合唱 第2部 7.レシタティーヴォ(S,B) 8.二重唱(S,B) 9.合唱 10.アリア(T)  11.合唱 このカンタータはもともとヴァイマル時代の1713年(28歳)ころに6曲構成により-書かれたのですが、 その後、何度も改稿を重ね、1723年のライプツィヒ転任後まもないころ現在伝えられ-る形となったそうです。 全11曲、第6曲までの第1部と第7曲以降の第2部に分かれ、調性はハ短調、金管が追-加された規模の大きいものです。

この曲は比較的初期の作品で1714年に三位一体節後第3日曜日用に作曲されたと言われていますが、 その後何度も手を加えて再演されており、その過程でバッハは1年中のどの日の礼拝に使用しても構わないと注記しているそうです。カンタータの中では大作であり、演奏に40分以上もかかります。 2部構成で全11曲からなり、このうち合唱は、2、6、9、11曲と4回も出てきます。ただし、第2曲以外は所々TuttiでなくSoliで歌うように指示がありますが、 かつてカール・リヒターなどはすべて合唱でやっていました。 このカンタータの合唱曲はどの曲も美しく親しみ易く、バッハの合唱曲が好きな人ならまず間違いなく一目ぼれ、いや一聴きぼれしてしまうと思います。特に最終曲のハレルヤ、アーメンの部分は、あのメサイアのハレルヤコーラス、 アーメンコーラスも真っ青になるほどの力作だと思います。アリアは4曲ありますが、5曲目のテナーのアリア「苦き涙の川、溢れ流れてとどまるを知らず」が中々ドラマティックで胸を打ちます。

バッハのカンタータ推薦曲より

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