J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲 第5番 BWV.1050 第1楽章

ラ・プティット・バンド La Petite Bande (ベルギーを拠点とする古楽器オーケストラ)
 バルトルト・クイケン Barthold Kuijken, traverso
 シギスヴァルト・クイケン Sigiswald Kuijken, violin
 バンジャマン・アラール Benjamin Alard, cembalo
La Petite Bande plays Bach's BB nr 5 in Japan during our Summer tour in 2011.

第1楽章 第2楽章 第3楽章

 

『ブランデンブルク協奏曲』は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した6曲の合奏協奏曲である。1721年5月24日にブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈された。そのためにこの名がある。

第1楽章 ニ長調 Allegro 2/2
チェンバロはフルート、ヴァイオリンを支えながらも途中チェンバロ協奏曲の前身ともなる長大なカデンツァに突入する。

第2楽章 ロ短調 Affetuoso 4/4  独奏楽器群のみでの演奏。

第3楽章 ニ長調 Allegro 2/4  フーガ風に曲が展開されてゆく。

唯一、最後に作曲されたと見られる第5番については、作曲の時期と動機をうかがわせる、かなり有力な状況証拠が残っている。1719年、宮廷からバッハに大金が支払われた記録があり、その明細によると、バッハがベルリンまでチェンバロを受け取りに行ったらしい。購入されたチェンバロが高価であることから、バッハがそれ以前に一度ベルリンに赴いて、オーダーメードでチェンバロを作らせたのではないかと考えられている。新しいチェンバロを前にして、バッハが作曲の腕をふるっただろうことは想像に難くない。すでに完成していたと見られる初稿BWV1050aと献呈稿を比べると、有名な第1楽章のチェンバロ独奏部は献呈稿において初稿の約3倍の長さ(19小節→65小節)になっており、チェンバロのお披露目を意図した改変であることが想像される。通常は通奏低音楽器のチェンバロを独奏楽器群に加えること自体が独創的であるが、第5番はチェンバロの活躍が著しく、実質的に音楽史上初のチェンバロ協奏曲として、後代のピアノ協奏曲の出現を準備する画期的な作品となった。ちなみに、この2回のベルリン行きの際に辺境伯に会う機会があったのではないかとする説も有力である。

バッハ:ブランデンブルグ協奏曲

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