チェロ演奏: Annabel Hauk
Aufgenommen am 1. Dezember 2022 in der Franziskanerkirche Salzburg.
第6番 ニ長調 BWV 1012
この曲は、通常のチェロに高音弦(E弦)をもう1本足した5弦の楽器用に書かれている。その楽器とは、バッハが考案したともいわれるヴィオラ・ポンポーザだとする説もあり近年復元され度々演奏会で使われるようになった。この楽器はヴァイオリンのように肩にかけて弾く小型のチェロ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)で音域もチェロと同じである。その他古楽器による演奏では、やや小振りで足に挟んでかまえるチェロを使用する例が見られるが実際にバッハがどのような楽器を想定していたかは分かっていない。現代楽器では、一般的なチェロで弾かれることが多い。高音部を多用しており、現代チェロで弾くと緊張感の高い音色となる。4弦の楽器で演奏するとハイポジションを多用することになり、演奏が難しい。