J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008

チェロ演奏: ペーター・シュミット Peter Schmidt

 

無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008

1. 前奏曲 4分の3拍子。
問いかけるように上昇する音型から始まり、次第に熱がこもっていき、最後は五つの重音の連続で結ばれる。
この部分を分散和音や装飾音を使って即興的に演奏する例もある。
2. アルマンド 二部形式、4分の4拍子。
重音や低音部を使って重い雰囲気を出す。
3. クーラント 二部形式、4分の3拍子。細かい音型で多声的。
4. サラバンド 二部形式、4分の3拍子。
同じ音を2本の弦で奏して始まる。後半は短調のなかでも憧憬を感じさせる。
5. メヌエット I/II 三部形式、4分の3拍子。
ここでも重音を駆使して、端正な造形に熱情的な要素を盛り込んでいる。中間の第2メヌエットはニ長調で軽快なもの。
6. ジーグ 二部形式、8分の3拍子。
歯切れの良い下降音型が繰り返され、多声的に展開する。

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