J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007  

チェロ演奏:ナターリヤ・グートマン Natalia Gutman

第1番 ト長調 BWV1007
1. 前奏曲(Praeludium) 4分の4拍子。アラベスク的な分散和音が移り変わっていく。
  クロイツェルの練習曲13番に引用され、現代においてはさまざまに転用、利用され、 全曲中でも最もよく知られる曲となっている。
2. アルマンド(Allemande)- 二部形式、2分の2拍子。穏やかな曲調。(Skip)
3. クーラント(Courante) - 二部形式、4分の3拍子。軽快な3拍子の舞曲。
4. サラバンド(Sarabande) - 二部形式、4分の3拍子。 重音を使って落ち着いた雰囲気を出す。
5. メヌエット I/II(Menuetto I/II) - 三部形式、4分の3拍子。 中間の第2メヌエットはト短調。
6. ジーグ(Gigue)- 二部形式、8分の6拍子。急速な舞曲。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの無伴奏チェロ組曲(ドイツ語: Suiten fur Violoncello solo)は、チェロ独奏用の楽曲で、以下の全6曲を指す。
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010
無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011
無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012

6曲の組曲は、それぞれが前奏曲(プレリュード)で始まり、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(第3番・第4番はブーレ、第5番・第6番ではガヴォット)、ジーグの6曲構成となっている。組曲ごとにひとつの調性で統一される。各楽曲はプレリュードとアルマンド(元来舞曲であるが当時その性格は失われていた)を除いて舞曲であるが、一見単純な構成のなかに多声的な要素が盛り込まれ、重音奏法も駆使して一つの楽器とは思えない劇的かつ多彩な効果を出す。 演奏技術的には、番号順に難しくなる傾向にあるが、第1番はチェロを始めて2年から3年程度で挑戦可能とされ、第2番は一部に困難な運指があるものの、第1番とほぼ同程度の難度であり、第3番までなら演奏自体はそう難しくない。しかし、音楽の内容を汲んだ表現となると、生涯をかけて研究するほどの対象とされる。また5番はスコルダトゥーラを前提とし、6番は5弦の楽器のために書かれているため、現代の一般的な楽器で演奏するには高い技術が要求される。強弱やボウイングなどについて、さまざまに解釈、編曲された演奏譜が出版されている。

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