指揮者: 西本 智実 Tomomi Nishimoto
西本 智実(にしもと ともみ、1970年4月22日- )は、日本の女性指揮者、舞台演出家。
大阪府大阪市出身。大阪府立今宮高等学校卒業、大阪音楽大学作曲学科卒業。身長167.5cm。趣味はドライブと温泉。
略歴
- 1994年、大阪音楽大学作曲学科を卒業。
- 1996年、ロシア国立サンクトペテルブルク音楽院(指揮科)へ留学。
- 1998年、文化庁芸術インターンシップ研修員。同年、京都市交響楽団を指揮して日本国内デビュー。「出光音楽賞」受賞。
- 2000年、大阪市「咲くやこの花賞」(音楽部門)受賞。
- 2002年1月、ロシアの民間オーケストラ「ロシア・ボリショイ交響楽団ミレニウム」の首席指揮者に就任。以後2年ほどミレニウムの首席指揮者。
- 2004年 、チャイコフスキー記念財団・ロシア交響楽団の芸術監督 兼 首席指揮者に就任。ムソルグスキー=ミハイロフスキー記念サンクトペテルブルク国立アカデミックオペラバレエ劇場(旧レニングラード国立歌劇場)の首席客演指揮者に就任。「ニューズウィーク」日本版の「世界が尊敬する日本人100人(10月20日号)」に選出。
- 2005年、チェコ・ナショナル交響楽団を指揮。
- 2006年、チャイコフスキー記念財団・ロシア交響楽団の来日公演(5月-6月)で、チャイコフスキーの未完成の交響曲「ジーズニ」(ロシア人作曲家が補作)を指揮(日本初演)。母校である大阪府立今宮高等学校の創立100周年記念式典で大阪フィルハーモニー交響楽団を指揮。大阪音楽大学創立90周年記念コンサートで指揮。ハンガリー国立歌劇場来日公演を指揮。
- 2007年、世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダー2007」250人に選ばれる。プラハ国立歌劇場来日公演で指揮。リンツ・ブルックナー管弦楽団定期公演を指揮。
- 2008年、モナコにてモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団定期公演を指揮。モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演を指揮。ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団のシーズン最初の定期公演を指揮。
- 2009年、リトアニア室内管弦楽団の来日公演を指揮。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演で指揮。プラハ国立歌劇場にて、オペラ「アイーダ」を指揮。
- 2009年度ベストドレッサー賞(インターナショナル部門)を受賞。
- 2010年、ラトビア国立交響楽団特別演奏会(ラトビア共和国・リガ)でミッシャ・マイスキーと共演。ラトビア国立交響楽団の日本公演を指揮し、ミッシャ・マイスキーと共演。
- 2010年、リトアニア国立交響楽団特別演奏会でスミ・ジョーと共演。ヴィルニュス音楽祭2010に招聘される。ロシア国立交響楽団首席客演指揮者に就任。ロサンゼルスとオレンジカウンティにてパシフィックシンフォニーオーケストラを指揮、スミ・ジョーと共演。カーネギー・ホールにてアメリカ交響楽団を指揮、スミ・ジョーと共演。
- 2011年、オリンパスホール八王子を運営する(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団のエグゼクティブプロデューサーに就任。
- 2012年9月より2年間、日本フィルハーモニー交響楽団ミュージック・パートナーを務めている。日本で新設されたイルミナートフィルハーモニーオーケストラの芸術監督兼首席指揮者に就任。内閣府の「世界で活躍し『日本』を発信する日本人プロジェクト」で、サンクスレター送付対象に選ばれた。中学数学3(日本文教出版)に巻頭メッセージが掲載される。
- 2013年、ロイヤルチェンバーオーケストラ音楽監督兼首席指揮者に就任。11月、ヴァチカン国際音楽祭に招聘され、イルミナートフィルハーモニーオーケストラを率いて、サン・ピエトロ大聖堂での枢機卿音楽ミサを指揮。最終日にはサン・パオロ大聖堂で交響曲第9番(合唱付)を指揮。平戸名誉大使第1号に就任。
- 2014年、4月より大阪音楽大学客員教授に就任。4月、ブラジルにて国立クラウディオ・サントロ劇場交響楽団定期演奏会を指揮。6月、大阪市により新たに設置された大阪国際文化大使に就任。10月、ヴァチカンの音楽財団より【名誉賞】を日本人で初めて授与される。
- 2015年、6月、2015年韓日・日韓国交正常化50周年記念スミ・ジョーガラコンサートを指揮。7月、日ブラジル外交関係樹立120周年記念コンサートに招聘されブラジルにてリオ私立劇場交響楽団と共演。8月、ヴァチカンローマ教皇庁ローマ教皇総代理より、原爆投下70年に際して広島市長と長崎市長あての親書を託され、それぞれの市長に手渡した。
- 2016年、第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)に向けて、 日本政府が海外へ日本国を広報するTVCM及び日本国政府公式英文広報誌「We Are Tomodachi」に、国際的に活躍している日本人として起用される。
- 2018年、12月、イルミナートフィルを率いて中国主要7都市8公演のコンサートツアーを行う。
- 2020年、ドイツの公共放送Zweites Deutsches Fernsehen(ZDF)が主宰するZDFカルチャープラットフォーム「ZDF KULTUR」のプロジェクト「リーディング・ウーマン(Leading Woman)」に世界各国で活躍する女性リーダーのひとりとして紹介される。
作品・出版物
CD
- 「ロミオとジュリエット」(2000年4月11 - 13日録音) チャイコフスキーおよびプロコフィエフの同名作品
- チャイコフスキー「交響曲第6番-悲愴-」(2002年1月5日 - 10日録音)
- バレエ音楽「白鳥の湖/くるみ割り人形」(2002年1月5日 - 10日録音)
- 「革命 & 1812」(2003年1月28日 - 2月2日録音)
- 「BOLERO」(2003年1月28日 - 2月2日録音)
- 「ニューイヤーコンサート2004 イン・モスクワ」(2004年1月2日ライブ録音)
- 「ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」」(2008年3月28日 - 30日録音)
- 「チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」作品71(全曲)」(2008年8月18日 - 20日録音)
- 「イン・コンサート」
- 「ベートーヴェン 交響曲第7番」
- 「マーラー 交響曲第5番」
- 「チャイコフスキー 交響曲第5番」
- 「リムスキー=コルサコフ 交響組曲シェエラザード」
DVD
- 「ボレロ 火の鳥 & 展覧会の絵」(2003年5月15日収録)
- 「New Year Moscow 2004」(2004年1月2日収録)
- 西本智実指揮 チェコ・ナショナル交響楽団「幻想交響曲」(2005年8月6日収録)
- 『チャイコフスキー 未完成交響曲「ジーズニ」』(2006年6月5日収録)
- 『チャイコフスキー:交響曲第5番 &第6番「悲愴」』(2006年6月5日 - 6日収録)
- 『西本智実の新世界交響曲:ライヴ・イン・ブダペスト』(2008年10月21日ハンガリー国立歌劇場にて収録)
書籍
- 公演プログラム写真集『西本智実・31歳の新星?日本とロシアと?』(2002年10月1日)
著者:伊東雨音、撮影:塩澤秀樹
- 『西本智実 私の中のロシア』(2004年12月20日)
編著:伊東雨音、写真:中島正之
- 『知識ゼロからのオーケストラ入門』(2011年11月8日)
監修:西本智実
- 『指揮者・西本智実 静かなる革命』(2013年6月25日)
編著:垣花理恵子
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