BBC交響楽団 BBC Symphony Orchestra

BBC交響楽団(The BBC Symphony Orchestra)は、英国放送協会(BBC)が所有する放送オーケストラの一つであり、イギリスの主要オーケストラの一つである。三管編成の中規模団体が多いロンドンのコンサート・オーケストラとしては唯一、古くから四管フル編成を確保してきた。


BBC交響楽団は1930年に指揮者・エイドリアン・ボールトによって創設された。ボールトは1950年まで首席指揮者の地位にあり、その後同ポジションはマルコム・サージェント(1950年-1957年)、アンタル・ドラティ(1962年-1966年)、コリン・デイヴィス(1967年-1971年)、ピエール・ブーレーズ(1971年-1975年)、ルドルフ・ケンペ(1975年-1978年、ただし1976年に急逝)、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1978年-1981年)、アンドルー・デイヴィス(1989年-2000年)、レナード・スラットキン(2000年-2004年と引き継がれ、2006年のBBCプロムス初日からはイルジー・ビエロフラーヴェクが務めており、そして、2013年からはサカリ・オラモが就任している。

また2000年には同交響楽団は初の正作曲家(Associate Composer)にマーク=アンソニー・ターネジを指名、また2003年6月にはジョン・クーリッジ・アダムズを提携芸術家(Artist in Association)に任命している。

首席指揮者ばかりでなく、これまで客演指揮者にもアルトゥーロ・トスカニーニを始めとして著名な顔ぶれが揃っている。首席客演指揮者は2005年にユッカ=ペッカ・サラステからデイヴィッド・ロバートソンに交替した。

BBC交響楽団は数多くの現代音楽作曲家たち、特にイギリス人作曲家に新作を委嘱している。ハリソン・バートウィスルの"Earth Dances"、ブーレーズの"Rituel in memoriam Bruno Maderna"、ジョン・タヴナーの"The Protecting Veil"はみな、同交響楽団によって世界初演された曲である。

BBCプロムスにおいては主要な役割を果たしており、ロイヤル・アルバート・ホールでの初日と最終日はBBC交響楽団が管弦楽を担当する。
なお英国放送協会(BBC)の組織下にはこれ以外にもBBCフィルハーモニック、BBCウェールズ交響楽団(BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団)、BBCスコティッシュ交響楽団ならびにBBCコンサート・オーケストラというそれぞれ別個のオーケストラが存在する。

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