指揮者: クルト・ペーター・アイヒホルン Kurt Peter Eichhorn

クルト・ペーター・アイヒホルン(Kurt Peter Eichhorn, 1908年8月4日 ミュンヘン - 1994年6月29日 ムルナウ)はドイツの指揮者。


略歴

1908年、ミュンヘンに生まれ、ヴュルツブルクで音楽活動を始める。その後、ビーレフェルト、テープリツ=シェーナウ、カールスバートを経て、ドレスデンでは市立オペラを設立。ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者となる。
1945年以降は、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を務め、バイエルン国立歌劇場にも登壇。
1956年、ミュンヘンのゲルトナー・プラッツ劇場と契約を交わしたが、これが彼の生涯を方向付けることとなった。ここを拠点に長年オペレッタやオペラを指揮。数点のオペレッタ録音では、青年期にここで修行したカルロス・クライバーを連想させる推進力に満ちた指揮ぶりを残している。ミュンヘン放送管弦楽団の首席指揮者をしても大きな成功をおさめた。特に「日曜コンサート」のシリーズは人気を博した。他方、ミュンヘン音楽大学の教授として、次代の指揮者の育成にも従事した。
1991年、ブルックナー音楽のために活動した功績が認められて、オーバーエスターライヒ・ブルックナー連盟より金メダルを授与された。1993年より同連盟名誉会長を務めた。

 

レコーディング

リンツ・ブルックナー管弦楽団の桂冠指揮者に任ぜられて、日本のカメラータ・レーベルにブルックナーの《交響曲第2番》ならびに《第5番》から《第9番》までを録音した。第9番はサマーレ、マッツーカ、フィリップスの補作になるフィナーレとともに演奏された。このコンビは、ドイツ、ブルガリア、エジプトの各地で成功をおさめた。 1994年3月末の《第6番》が生涯最後の録音となった。残された番号はテオドール・グシュルバウアーとマルティン・ジークハルトによって録音され、リンツ・ブルックナー管弦楽団による交響曲全集が完成された。
他にも、モーツァルトの《魔笛》、《後宮からの誘拐》、リヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》などがある。

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