リスト・フェレンツ音楽大学 Liszt Ferenc Academy of Music

リスト・フェレンツ音楽大学 リスト・フェレンツ・ゼネミューヴェーセティ・エジェテム, 地元内での通称:Zeneakademia ゼネアカデーミア)は、ハンガリーの首都ブダペストに拠点を構える音楽大学である。


日本語では従来より、リスト音楽院やフランツ・リスト音楽院などの表記の方がより普及している。現地語での学校名を厳密に日本語へ訳すと、zenemuveszetiは名詞の形容詞形であり、zeneは音楽、muveszetは芸術を意味し、よってリスト・フェレンツ音楽芸術院となる。略称:LFZE。

概要

1875年、ピアニスト兼作曲家であったリスト・フェレンツ(フランツ・リスト)により創立。第1の校舎(3階建ての新ルネサンス様式建造物)はラーング・アードルフによって設計され、1877年から1879年にかけて、現在のアンドラーシ通り沿いに建てられた。リストが1881年から1886年まで住んでいたこの建物は現在、2階がリスト記念博物館となっていて「旧音楽院」と呼ばれ、かつての役目はファルカシュ・ゾルターンが1934年に作った飾り額に記されている。

その後、音楽院は新たな校舎が必要となり、1907年に完成、旧校舎は売却された。音楽院が旧校舎の買戻しを行ったのは、1980年代に入ってからである。

現在、アール・ヌーヴォー様式の新校舎はブダペストの最も著名な建築物の一つに数えられている。当時の文化大臣ヴラッシチ・ジュラ男爵の要請により、コルブ・フローリシュとギールグル・カールマーンによって設計された。その外観には、シュトローブル・アラヨシュによるリストの彫像が聳え立っている。建物の内部はフレスコ画、ジョルナイ 陶芸、幾つかの彫像(バルトーク・ベーラを含む)によって装飾されている。当初、この建物にはロート・ミクシャによるステンドグラス窓も存在した。新校舎は修復のために2010年から閉鎖されていたが、2013年に修復を終え、高等教育およびコンサート会場としての、ブダペストの音楽生活における中核的機能を取り戻した。

教育上の特色として、学生に複数の楽器を扱うことを求めている。打楽器科でも鍵盤楽器は必修とされ、創立者リストの音楽思想が受け継がれている。

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