セイジ・オザワ 松本フェスティバル

セイジ・オザワ 松本フェスティバル (Seiji Ozawa Matsumoto Festival, OMF)、旧称サイトウ・キネン・フェスティバル松本(Saito Kinen Festival, SKF, サイトウキネン)は、1992年から毎年8月、9月に長野県松本市で行われる音楽祭。2015年より『セイジ・オザワ 松本フェスティバル』に名称変更された。


概要

指揮は主に小澤征爾が行う。これまで、ケント・ナガノ(1997年)、大野和士(2004年、2013年)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(2005年)、アラン・ギルバート(2006年)、広上淳一(2007年)、下野竜也(2008年、2010年)、ロバート・マン (2009年)、山田和樹(2010年)、ディエゴ・マテウス(スペイン語版)(2011年)、ダニエル・ハーディング(2012年)、ステファヌ・ドゥネーヴ(フランス語版)(2013年)、ファビオ・ルイージ(2014年 - 2016年)、ロバート・スパーノ(英語版)(2015年)、ギル・ローズ(英語版)(2015年) 、エリック・ミーリア(英語版)(2016年)らが客演した。

2010年は、小澤征爾の病気療養のため、オペラ公演をオメール・メイア・ヴェルバー(英語版)、オーケストラ公演を山田和樹、下野竜也が指揮をする。小澤征爾は、オーケストラ公演の冒頭にてチャイコフスキーの弦楽セレナーデ第1楽章のみを指揮する。

主な会場は2004年オープンしたまつもと市民芸術館、長野県松本文化会館など。演目はオーケストラ、オペラ、室内楽と幅広い。2010年の武満徹メモリアルコンサートは、武満が作曲した映画音楽(主にジャズ)のコンサートであった。この年以降、ジャズのプログラムも組まれるようになった。また、長野県内の小学6年生を子供向けコンサートに、中学1年生を青少年向けオペラに招待している。

オーケストラ

桐朋学園大学で教鞭をとっていた齋藤秀雄に師事した演奏家、同大学出身の演奏家が集まり、音楽祭のために臨時に編成されるサイトウ・キネン・オーケストラ(略称=SKO)が演奏する。現在ではサイトウ・キネン・オーケストラの団員に師事したものが団員となることもある。東京で公演することもある。

名称変更問題

20回目の開催となる2011年以降、毎年、松本でのフェスティバル後、同内容の公演を海外で行うことを計画。これにあたり、「外国人にはなかなか理解できない」(小澤征爾)という「サイトウ・キネン」からの名称変更を検討し、2010年12月7日から22日まで、公式サイトで広く意見を募った。「参考意見として集約したうえで、2011年3月までに改めて発表する」としていたが、3月11日に東日本大震災が発生したこともあり、発表は延期された。2011年の松本での全公演が終了した翌日の9月1日に名称変更しない決定に至った旨を発表。オーケストラメンバーとして「フェスティバル名称、オーケストラ名称とも変更しない方がよい」との意見で統一され、総監督の小澤も了承したという。名称変更しない理由として、「徹底的に音楽を探求する」という齋藤の信念を継承することや、2010年のカーネギー・ホール公演で認知度が飛躍的に向上したことなどを挙げた。この後、実行委員会、理事会での協議を経て、2012年3月には正式決定された。

しかし2014年、実行委員会は2015年から名称を『セイジ・オザワ松本フェスティバル』に変更することで合意した。名称変更後も小澤は総監督として続投し、楽団名も「サイトウ・キネン・オーケストラ」のまま変更しない。

主な公演

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